大卒資格の取得を希望しています。卒業すれば、通学課程の卒業生と違いはあるのでしょうか?
大学通信教育は、文部省(文部科学省)に認可された正規の大学教育です。卒業すれば、学士(短大は短期大学士)の学位を得ることができます。通学課程の卒業生と何ら変わりはありません。
入学試験はありますか?
入学については、原則として書類選考によって行われます。通常、大学・短期大学に入学する場合、入学試験があるために受験を連想しがちです。入学についての選考方法も大学通信教育の大きな特徴の1つといえるでしょう。
どうやって入学する大学を決めればよいのでしょうか?
学びたい学部(学科)がいくつかの大学で開設されている場合、まずその大学(短大)の入学案内書を入手し、比較検討してみるとよいでしょう。各大学(短大)のホームページを閲覧するのも良いかもしれません。また、分からないことがあれば問い合わせてみることも必要です。入学の動機をはっきりさせるとともに、学費やスクーリング、科目修得試験のことなども考慮して自分に適した大学(短大)を見つけて下さい。
なお、私立大学通信教育協会では、毎年春と秋に合同入学説明会を全国で開催しています。大学・短期大学の教職員に直接相談できるよい機会ですので、ぜひ参加して下さい。
→合同入学説明会の日程
どこか簡単に卒業できる大学を教えて下さい。
気持ちは分かりますが、はっきりいってありません。どこの大学・短期大学でも、入学するのが比較的容易である分、卒業は簡単ではありません。大学通信教育は正規の課程であり、高度な学術が教授・研究されるところです。簡単に卒業はできないと覚悟を決めて下さい。
1年間にかかる費用はどのくらいですか。
大学・短期大学によって様々です。学費一覧を参考にして下さい。また、その他にスクーリングの際の宿泊費や交通費なども考えておかなければなりません。しかし、通学課程に比べれば概ね安価であるといえるでしょう。
→入学時の学費一覧(PDFファイル)
費用面で通信教育の学生に適用される特典はありますか?
収入によっては所得税の勤労学生控除が適用されます。また、試験やスクーリングに出席するための鉄道運賃の割引(学割)やスクーリング期間中の通学定期券の利用ができます。その他、日本学生支援機構や各校独自の奨学金制度などがあります。
→学生の特典
どのように学習を始めればよいのでしょうか。
入学許可証が届いて教材が配本されたらすぐに学習を始めて構いません。
地方に在住しているため、スクーリングに出席できません。
一部の大学を除き、基本的にスクーリングのない大学はありません。スクーリングは、大学・短期大学によって実施期間など様々に工夫され、地方でも実施しているところもあります。また、スクーリングは、次のデータにもあるとおり、学習上の不安の克服にも役に立っており、学友を作れる機会でもあります。
学習不安をどのようにして克服しようとしたか(2つまで回答可)
(私立大学通信教育協会「第10回学生生活実態調査」令和3年度による)
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スクーリングにはどんな良さがあるか(2つまで回答可)
(私立大学通信教育協会「第10回学生生活実態調査」令和3年度による)
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教授に質問をしたいときは、どうすればよいのでしょうか。
質疑応答は大学の指定した用紙等に記入し、郵便によるやりとりで行いますが、いろいろな機会(スクーリング、科目試験等)に、直接指導や相談も行われます。また、電子メールによる質問・相談の受付、回答を行っている大学もあります。 HPの学生のページからやりとりを行う大学もあります。
卒業証書に通信教育部と記入されるのですか?
大学によって異なりますが、大半では記入されません。しかし、卒業証明書や成績証明書などには記載されるところが多いようです。事前に各通信教育部事務局にお問い合わせください。
卒業までにどのくらいの期間を必要としますか。また、在籍できる期間を教えて下さい。
卒業を目ざす正科生として入学した場合、一般に大学では最短で4年、短大では3年または2年かかります(編入学を除く)。また、在籍期間の最長は大学で8年~12年、短大では4年~6年です。
協会の加盟校と非加盟校があるようですが、何か違いがあるでしょうか?
特別な違いはなく、どちらも正規の大学通信教育として文部科学省に認可されています。当協会は、通信教育課程を設置する私立大学相互の協力によって、大学通信教育の振興を図ることを目的に設置されており、その趣旨に賛同した大学・大学院・短期大学が加盟校となって運営されています。